Taylor Hays
Professor of Medicine and Chair of Global Bridges, Mayo clinic
 こんにちは。グローバルブリッジのテイラー・ヘイズと申します。皆さまの時間を少しいただき、私たちの組織と日本で開始される助成事業についてお話ししたいと思います。ブローバルブリッジは、世界中のたばこ依存症治療の対処能力向上に重点的に取り組んでいる組織です。過去に2件の助成例がありますが、欧州諸国に関係するものと全WHO地域の各国に関係するものです。今日は、グローバルブリッジの後援とファイザー学習と変化のための独立助成事業の支援の下で実現した、日本での助成事業についてお話しに参りました。この助成事業の目的は、日本のたばこ依存症治療の実践状況を改善するために、保健医療従事者の対処能力を高めることにあります。私たちは、これを保健医療従事者、医療機関、病院システム、医療制度へ充てることに重点的に取り組みたいと考えています。また、たばこ規制と治療に取り組んでいる日本の方々すべてにこの機会をご利用いただきたいと思います。この助成事業については、日本対がん協会にご協力いただいております。皆さま、または皆さまの所属する組織からの申込みをお待ちしております。どうもありがとうございました。
Thomas Glynn
Consulting Professor, Stanford University School of Medicine;
formerly Director of International Cancer Science and Trend, American Cancer Society
 

 トーマス・グリンと申します。スタンフォード大学医学部の顧問教授を務めています。また日本でも始まったグローバルブリッジプロジェクトの顧問も担当しています。30年近く、日本で日本の仲間と仕事をする機会に恵まれてきました。日本のたばこ規制について最も興味深い点は、この30年間に私が目にしてきた変化です。日本の仲間と仕事を始めた当初、男性の約60%、女性の約10%が喫煙者でした。30年後の今日では、喫煙者は男性の約30%、女性の約10%になり、喫煙率に大きな改善が認められます。それと同時に、喫煙を減らす対策を続けていく機会も増えています。
 沢山のチャンスがあります。もちろん現在議論されている禁煙環境の整備は非常に重要です。また禁煙オリンピックの案も重要です。禁煙を望む喫煙者が、禁煙できるように科学に基づいた優れた治療を受ける機会でもあります。
 30年前と比べると、現在では禁煙支援状況がずっと充実しています。日本はアジアの中でも独特です。なぜなら日本は喫煙がほとんどだからです。その他の地域、特にインドと南アジアでは噛みたばこなどが含まれます。これらは日本では少なく、紙巻たばこがほとんどです。たばこ治療に関しては様々な薬剤があります。さらに、医師、看護師、薬剤師によるカウンセリングなどの方法もあります。
 喫煙により、15種のがん、心疾患、肺疾患などが生じることが知られています。これらはすべて副流煙によっても生じ、小児にも影響を及ぼします。上気道感染を生じるため、小児の耳感染の原因にもなります。
 この30年間で、喫煙による日本の死亡や疾患の罹患率は減少してきました。これからも既知の知識を駆使し、科学と医療の進歩によって副流煙の曝露が及ぼす影響や治療の可能性を探ります。たばこの値上げによって禁煙率を高めることで、家族がより健康になると、死亡率や罹患率はさらに減少し続けると考えています。日本にはオリンピックという大きな新しいチャンスがあります。これを有効に使うべきだと思います。グローバールブリッジプロジェクトは日本対がん協会と協力し、喫煙者を治療に導くことに専念し、その結果日本に健康な社会をもたらすことができればと考えています。


Katie Kemper
Executive Director of Global Bridges, Mayo Clinic
 グローバルブリッジの最高責任者を務めますケイティ・ケンパーと申します。日本対がん協会と協力して日本で新しいプログラムに取り組めることは、大きなチャンスであると考えています。一つの国に対し、その国の治療ニーズに応える具体的なプログラムを設計することは、私たちにとっても今回が初めてのことです。たばこ依存症治療に関し深い専門知識を備え、その質にこだわりをもった国と協力していけることに、大変やりがいを感じています。さらにオリンピックという推進力が加わります。ここ東京で、タバコフリーの2020年オリンピックが実現することが楽しみです。また過去に同様のプログラムを実施した、私たちのグローバルネットワークに含まれる国々から学ぶチャンスともいえます。つまり日本は、たばこ依存症治療に傾倒する60ヶ国以上の医療専門家ネットワークに加わることになります。共に力を合わせていくことを楽しみにしています。ご協力に感謝申し上げます。